■ペン入れ

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ペン入れのために、このようにレイヤーを用意します。
キャラクター線画のレイヤーだけ [ベクターレイヤー] とします。マスキングレイヤー以外のほかのレイヤーは [ラスターレイヤー] でOKです。

キャラレイヤーだけカラー表示にしてあるのは、描画するレイヤーを間違えるのを防ぐためと、後に行うベタワークのためです。

これらのレイヤーを毎ページ手作業で作るのはめんどくさいので、レイヤー作成手順をアクションに登録しておくといいでしょう。


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というわけで、ペンツールを使って作画していきます。

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ちなみに、私が普段使用している設定はこんなかんじです。

顔のほてり線やほつれ髪などを描くときは、サイズを0.2mm、入抜きONにします。


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お好みの場所から描いていいのですが、私は大抵は目から描いていきます。

キャラレイヤーに作画していきます。

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ベクターレイヤーでは、消しゴムツールの便利な機能が使用できます。

このようにはみ出した線を簡単に消すことが出来ます。

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消しゴムツールのアイコンをダブルクリックしてオプションを表示させます。

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赤丸の部分を選択します。

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消去したい線の一部を、消しゴムツールで触るだけで

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このように、線が交差した場所まで一瞬で消去してくれます。
この機能はベクターレイヤーでしか使えませんのでご注意。


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ちなみに、この機能は触った線全体の消去

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この機能は触った部分のみを消しゴムブラシのサイズで消去です。
ただし、あまりに太い線を消そうとすると、思ったような消え方をしてくれない時がありますので、その時は白で上書きするほうがいいでしょう。


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目が描けました。
ここで、まつ毛や瞳孔の部分にベタをいれるのてすが、一面ベタ塗りは面白くないので、多少タッチを入れてみることにします。

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ベタレイヤーに、ペンツールで大雑把にタッチを入れていきます。
主線からのはみ出しは、多い方が具合がいいです。

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続いて塗りつぶしツールを選択。

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設定はこのような感じです。
下書きと文字のレイヤーを参照しないようにしておくといいでしょう。

コンテ・下書きのレイヤーに、[下書き設定]をしたのがここで生きてきます。

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残りの部分を塗りつぶしました。

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ペンツールではみ出した部分を全部繋ぐように、一本の線を引きます。

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塗りつぶしツールを使って、透明色で塗りつぶします。

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消しきれなかった部分を消しゴムツールで消すか、もしくはペンツールで透明色で塗りつぶせば終わりです。

一本一本消すよりは、この方法のほうが確実に速いです。

もしベクターレイヤーで、このような入り組んだ線を、消しゴムの[交点まで消去]の機能で消そうとしても、あちこち交差した部分が残って意外と時間がかか ります。

ちなみにこの方法だと、後のトーンワークが楽になります。


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ちなみに上記のベタワークを、キャラレイヤーの主線の色を変えずに行おうとした場合

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このように、ベタ部分が全部消えてしまいます。
この操作を行うには、どちらかのレイヤーの色を変えておく必要があります。


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というわけで、この時点では、ワク外へのはみ出しも気にせずに、どんどん描き進めていきます。

(さすがに隣のコマにまではみ出すのはよろしくないですが(^^;))