« コミケ73当落通知 | メイン | 機動戦士ガンダム00 #6 セブンソード »

ガンダム00 #5 限界離脱領域

アバンタイトルはマリナ様が諸国漫遊の旅へ出発するところからスタートです。
会話の内容的にはシーリンとの第4話のおさらいというか答え合わせ、ですね。00は毎回冒頭付近でこんなことしてます。
米国がタリビアへの物資援助とエネルギー供給増量の確約を行いました。一見するとタリビアが得をしているように見えますが、実際は単なる御褒美といったところでしょう。
この一件で米国が得た利益はこの比ではないでしょうからね。
第4話では「米国とタリビアがソレスタル・ビーイングを利用した」と語っていたシーリンが、実はそうではないことに気付き、彼らを利用することは諦めた方がいいとマリナに語ります。
勿論神の視点を与えられた我々にもそれが正解なのはわかっています。
第4話の米大統領がタリビアの声明発表の報告を受けた会話シーンの内容と描写を見れば一目瞭然ですものね。

今回、難しい政治話はここまで。
ソレスタル・ビーイングという組織と活動を視聴者に伝える作業は第4話で一旦片付いた、というところでしょうから、今回は少し脇のキャラに視点を移してきました。
沙慈とルイスが研修で軌道エレベータの低軌道ステーションまで上がります。2人のシーンで軌道エレベータというものがどういう造りになっているかを教えてくれています。第2話のアバンタイトルで存在がはっきりしていたオービタルリングについても具体的な描写が出ましたね。
セルゲイとソーマ(超兵一号)も同じ便で宇宙へ上がります。どうやらソーマ専用のMS「ティエレンタオ2」の性能実験が目的の模様。開発(というか改良)そのものを軌道ステーションで行っていたのでしょうか? 機体を見るのはステーションに到着してからでした。そういえば超兵はナノマシンを体内に組み込むことによって身体機能を強化しているそうです。さらにデザインベイビーだといいます。SEEDのコーディネーターのように遺伝子的に身体機能を強化している訳ではないようですね。2人のシーンではセルゲイが人格者である事がよくわかって良い感じでした。

ソレスタル・ビーイングはタリビアの一件で世界の嫌われ者になっているらしいです。まぁ当然ですね。第4話での沙慈の反応がそれを示していますが、逆に見るとやはり沙慈は「ソレスタル・ビーイングの存在を気にはしている一般人」視点を代表するキャラとして描かれているということなのでしょう。
今回のミッションは「MS性能実験の監視」。状況によっては破壊も有り得るものでした。で、このターゲットになっているMSが何なのかというと、ソーマ専用機であるティエレンタオ2の事。彼らはこんな機体の存在まで把握しています。ということは、ソレスタル・ビーイングは「超兵計画」についてもある程度把握している可能性もありますね。超兵に合わせて強化されているこの機体の性能そのものが脅威だった可能性もあるのですが。

そして2日後、現地での観測にアレルヤ&キュリオスが宇宙に上がります。手段は当然ヴァーチェと同じなのでしょう。
ステーションに到着したところで、アレルヤとソーマの謎の共鳴?現象発生で、両人共に普通の心理状態を維持できなくなりました。ソーマの方は暴走の後気絶。アレルヤの方は別人格への入れ替わりと思える描写です。こちらの人格はアレルヤがハレルヤと呼んでいる人格のようです。ということは、第1話からアレルヤが言ってたハレルヤってのは、神に感謝してた訳ではなくて、その別人格に話し掛けていた、ってことですね。脳内でどんな会話が行われていたのか想像すると楽しいですね。
アレルヤの台詞と回想では宇宙を漂流した経験があるようなのですが、回想シーンの会話相手が「俺を殺せ、アレルヤ」と言っていたので、その相手がハレルヤだとすると、アレルヤは彼を殺したのかもしれません。状況を考えると、宇宙モノのお約束「冷たい方程式」があったのかもしれませんねぇ。想像ですが。
それはそれとして、入れ替わりで髪型が左右逆になるのはなかなか面白かったです。(笑)

今回の事件は、ソーマの暴走により低軌道ステーションの重力ブロックの接続部を破壊したことによって起こりました。
切り離された重力ブロックには急激な減速がかかり、地球の重力に引かれて急激に高度を落とし始めます。
セルゲイがティエレンによってこのブロックの救助に向かいます。再加速によって軌道高度を上げようというのです。質量が大き過ぎる上に空気抵抗に加速が追いつかなかったようですね。この辺りは細かく説明し始めるとキリが無いのであえてスルーしますが。(笑)
そこで作戦を放棄したアレルヤのキュリオスが救助に駆けつけるのですが、キュリオスの推力をもってしても現状維持が精一杯。ここでキュリオスがブロックを押すのに、上半身だけMS形態で下半身飛行形態という変則変形を見せてくれたのは面白かったですね。

王留美からの連絡を受けたスメラギさんは、結局本来の作戦を放棄して救助活動を選択します。
元々はティエレンタオ2を「状況によっては破壊」する為に配置していたデュナメスの超高高度狙撃能力を利用して、重力ブロックの2/3を切り離して質量を軽くする手段を取りました。スメラギがこの選択をしてくれることをアレルヤはどうも予測はしていたようで、あらかじめ要救助者全員を中央ブロックに集める指示をしています。
この狙撃はなかなか凄まじいものがありましたね。何しろデュナメスは地上から、約1万Km(!)彼方のターゲットを狙撃したのです。しかも間に入った雲が邪魔だとエクシアに蹴散らさせてみたり。これに比べればエヴァのヤシマ作戦なんて可愛いものです。(笑)
これはもうどう考えてもカッコ良さ優先です。ツッコミ禁止。そういえばそういうのは第4話のエクシア発進シーンでも既にやってましたねぇ。

ソレスタル・ビーイングの人命救助活動という驚くべき行動によって、要救助者は全員救助されました。
しかし救助された人々がそれまでの生活に戻れるとは限りません。
何しろソレスタル・ビーイングが動いたのです。世界中の人々、一般人はともかく諜報機関等はその救助活動に何らかの意図を見出そうとするでしょう。可能性として、要救助者の中にソレスタル・ビーイングの関係者がいた可能性を検討する筈です。救助された人々はしばらくの期間、気付かないうちに彼らに監視されることになるかもしれませんね。
その救助された中に沙慈とルイスが含まれているのは、今後の展開に影響を与えるのでしょうか?

コメント (1)

るふぁーる:

いつもながら解説ご苦労様でした。

今回は、アクション的な見せ場もあったみたいで
見てみたいのは山々なれど色々事情があって
実際には見る事ができなかったりしてます。

さて、今回の出来事が次の展開にどう繋がっていくのか
楽しみにしつつ、次回の解説を待つ事にします。

でわでわ。

コメントを投稿

About

2007年11月10日 18:02に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「コミケ73当落通知」です。

次の投稿は「機動戦士ガンダム00 #6 セブンソード」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34