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開戦時の連邦宇宙軍

ちょっと精神的に参ることがいろいろあってちょっと更新をサボっておりました。
今日からガンダムAGEも始まってしまうので、その前にブログ再開ということで前回の続きを。
次回のエントリーはきっとガンダムAGEの感想になるんじゃないかと思います。

前回は連邦宇宙軍が大艦巨砲主義に至ったその理由を示してみました。
その理由の中でも述べましたが、ジオン独立戦争開戦前の宇宙戦闘機は戦闘艦に対しては無力であったと言わざるをえません。
機体サイズの関係上推進剤を大量に積めませんが、宇宙空間の戦闘においては戦闘機動を行う毎に大量の推進剤を消費してしまいます。
その為航続距離も極めて短いものでしたし、機体重量の関係上重武装もできませんでした。
結果、宇宙戦闘機は基地施設に程近い距離で、非装甲の宇宙船(シャトルやランチ、民間輸送船)程度の相手にしか有効に機能せず、戦闘艦との戦闘にはとても役には立たなかったのです。
また、同じ理由からとても重装甲を施すことはできませんでしたので、残骸等のデブリが大量発生する戦闘空域に高速で突入することは自殺行為であったともいえます。

結果、連邦宇宙軍は宇宙戦闘機を運用することはせず、サラミス、マゼランのような重戦闘艦の配備を推し進めることとなったのです。

さて、このような言葉を並べてみたりしていますが、つまりは開戦時の連邦宇宙軍が宇宙戦闘機を運用していたとするセンチュリー、MSV以降の後付け設定を全否定するのが前々回のエントリーからのテーマだったりします。
少なくとも1stのTVシリーズ劇場版共に開戦時の連邦軍が宇宙戦闘機を運用していた描写は全くありませんし、そんなものを存在させると連邦軍が大艦巨砲主義であったという話に(これも結局後付け設定ですが)矛盾します。
この矛盾するどちらかを拾い上げるとするなら、私は存在の気配さえ映像には全く登場していない宇宙戦闘機を全力で否定します。
どちらの話が綺麗に世界観に収まるかを考えれば、連邦宇宙軍が大艦巨砲主義であったとする話の方が違和感ありませんからね。

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今回はちょっと趣向を変えてマンガなどアップしてみます。
適当にざっと描いたものでちゃんと線も整えていませんが、これまでのエントリーの内容を踏まえたちょっとしたネタだと思って頂けると〜。
ちなみに私はMS IGLOOは正史に組み込むにはあまりにネタアニメ過ぎると思っていますよ?(笑)


コメント (11)

なくちゃ:

私も宇宙戦闘機は無かった案に賛成です。
改めて見直してみるとムサイに対空機銃が無いんですよね。
これは連邦が宇宙戦闘機を使ってこないって事を前提として作られた船じゃないかと思います。偶然かもしれませんが、こう考えると結構理にかなってデザインされてるんだなぁと思いますねw

クワック・サルヴァー:

個人的にはトリアーエズを認めて、連邦宇宙軍でも宇宙戦闘機を運用していたと解釈しています。
大した理由はありませんが、第一にオンでガトルやジッコが実用化されていたのなら、連邦側にそういう兵種があってもおかしくないし、この2機種を採用したのは逆に連邦にもそうした兵器があったからなのではないか、とも思うということ。
第二にあの短期間に連邦がGファイター或いはコアブースターを開発出来たのは、宇宙戦闘機のノウハウがあったからと考える方が自然ではないかと考える為。
まさか、あんな空間戦闘を行う機体の制御を内火艇やシャトル程度のデータの流用では不可能ではないかと。
第三にビンソン計画であんなに簡単にサラミスやマゼランにMSの搭載能力が付与出来たのは、当初から宇宙戦闘機が搭載されていてそのスペースがMSデッキに流用出来たからでは、と考えているということ、などです。
トリアーエズは固定武装は機関砲だけですが、別にハードポイントがないとも書かれていないので、外付けでミサイルなり重機関砲なりを搭載することも出来たのではないかと想像します。
あと、ムサイには確かに対空砲座はありませんが、チベ級の両舷にはそれらしき搭載されてます。
また、連邦のサラミス、マゼランにも対空砲座はある訳で、これは敵対する反連邦勢力の宇宙戦闘機−というか、グリーンピースのゴジラ号みたいなもの−に対抗する為のものだったのではないでしょうか。

もっとも、この意見は当時の地球連邦宇宙軍が大艦巨砲主義であったことを否定するものではありません。
だからと言って、一年戦争開戦前に宇宙戦闘機が存在しなかったということでもないのではないか。存在出来る程度の隙間は設定上あったのではなかろうか、という程度の物です。
僕もセイバーフィッシュが開戦当時、ザクにばったばったと落とされていたとは到底思えませんので。

新庄聡美:

>なくちゃさん
ムサイの件はぶっちゃけ私もちょっと見落としてましたw
言われて見ればその通りですね。
ムサイって艦は建艦当初からMS運用能力を持つ、ミノフスキー粒子散布下での運用を第一に設計されている最新鋭艦で、勿論建艦時の仮想敵は連邦宇宙軍な訳で。
面白いのがあくまでMS運用能力を持った巡洋艦として設計されている点で、敵艦隊との砲撃戦を行うことも想定されています。
空母のように後方に配置する艦ではないにも関わらず対空砲の類がないという事は、やはりそのような装備が必要ないと判断された、ってことなのでしょうね。
この事からも連邦宇宙軍の航空戦力が脅威になりえなかったと判断することができそうですね。

新庄聡美:

>クワック・サルヴァーさん
コメントありがとうございます。
お陰で今回のエントリーで一つ大きなミスをしていたことに気付きました…!
中盤から「連邦宇宙軍」が宇宙戦闘機を運用していなかった、という流れで書いてしまったのですが、これは「連邦宇宙艦隊」が、と書くべきでした。
前回までのエントリーでは意見が欲しくてわざとやってたんですが、間が開いてしまっていたのもあってうっかりやってしまいました(^^;
という訳で、私も連邦軍が宇宙(で運用できる)戦闘機を全く持っていなかったとは考えていません。

トリアーエズという戦闘機の存在が今回いただいたコメントの重要な点ですので、まずこれについて話しておきます。
私もトリアーエズという戦闘機が存在していたとすることについては問題がないと思っています。
ただそれを宇宙戦艦に搭載していたかとなると話は別で、これまでに書いたようにそのような描写は一切無い上に、コスト的にも極めて非効率だと言えます。
トリアーエズの武装についてですが、これはトリアーエズの質量とエンジンが問題になってきます。
ハードポイントが存在したであろうことについて異論はないのですが、問題はその搭載物です。
このトリアーエズという戦闘機、デザイン画をご覧になった方ならわかると思うのですが、とにかく異常に小さいのです。
散々小さいと言われ続けているコアファイターやドップの比ではなく、それらより一回りは余裕で小さい。
何しろこのサイズですので、搭載できるエンジンも小さければプロペラントの量も少ないのは明白です。
しかも大戦前の旧式機となると、そのエンジンは化学燃料ロケットの可能性が極めて高くなります。
搭載できた武装も極めて小型で軽いものだったことでしょう。
このような機体が重装甲の戦闘艦相手に戦力になったかというとやはり疑問であると言わざるを得ません。
ただしその運用拠点がコロニーや宇宙基地であった場合は話は別で、それらに接近する非装甲の船舶に対しては充分な攻撃力を持ってもいますし、航続距離の短さも問題にはなりませんからね。

さて、せっかく番号をつけてご意見いただけているので、それぞれについて私の見解を述べてみようと思います。

まず第一ですが、実は私はガトルは旧式機だとは考えていません。
これは幾つかの理由からそう判断しているのですが、その理由を述べるにはここでは足りないのでまたあらためてエントリーとして投稿させていただこうと思いますが、とりあえず今はムサイにガトルが搭載されていないことをその理由としておいて頂けると幸いです。
またジッコについてですが、あれは突撃艇ですので、連邦軍側の相当兵器はパブリクということになります。
いずれにせよ、レーダーが使用可能な戦場においてはどちらの機体もサラミス、マゼランの脅威とは成り得なかったであろうとは思っています。

第二の件ですが、いずれの機体も既存の大気圏内戦闘機と大きく異なる戦闘機動は行なっておらず、機体制御技術的に革新的な技術が必要だったとは思えません。
むしろ宇宙空間においても敢えて大気圏内と同じ挙動をするように制御されていると考えられ、この程度の制御であれば大気圏内戦闘機や内火艇やシャトル、ミサイル程度のノウハウで充分だと考えられます。
構造についても然りです。
いずれにせよ、モビルスーツの開発に比べれば問題にさえならなかったことでしょう。

第三の件ですが、ビンソン計画で再建された宇宙戦艦は確かにMSを運用できる能力を付与されましたが、それは極めて急場凌ぎで、あくまでMSを運搬、補給ができる程度のものしかありませんでした。
とてもMS母艦と呼べるシロモノではなく、MSは艦内にはロクに収容することもできず、搭載する機体の殆どは甲板上に立たせておいたりワイヤーで係留しておくことしかできませんでした。
ただし、そのままでは搭載したMSのメンテナンスや修理に支障をきたしますので、ローテーションで収容してそれらを行うことのできるある程度の収容能力は与えられたようです。
ではビンソン計画によって建造されたサラミス、マゼランの一体どこが大幅に設計変更されていたのかということになるのですが、これはメインエンジンの強化とMSの管制能力の付与がそのほとんどであったと考えられます。
ミノフスキー粒子環境下での戦闘に対応した電装系への換装も行わなければなりませんでした。
エンジンを強化せずにそのままMSを搭載すると艦の船足は極端に鈍ることになります。
管制運用できなければ幾らMSを搭載できてもそれを戦術的に有効に活用することはできません。
結果としてその設計変更は外観上はほとんど差異が見られないものにしかなっていない訳です。
勿論この点は、お考えの宇宙戦闘機の搭載スペースをMS用に改造した為という理由にもなることとは思います。
しかしこう考えると結構しっくりハマるもので、開戦時と艦隊再建後の両艦の外見上の差異が見られないことのみならず、モビルスーツを甲板上に並べていた理由、ワッケインが乗艦していたマゼランにMSや宇宙戦闘機が全く搭載されていなかった理由、第13独立艦隊所属のサラミスがやはりそのどちらも搭載していなかった理由などの説明も可能だったりします。
どちらにせよ、宇宙戦闘機を艦隊が運用していたのであれば、同時にそれも幾らかは再生産していたであろうと思いますし、運用母艦が存在していたのであれば、MS搭載母艦としてそれらも再建していたと思うのですよね。
わざわざホワイトベースを建造する必要さえあったのかも極めて疑問です。

トリアーエズについては上に書いたので、戦闘艦の対空砲について。
勿論これらを搭載している艦船は多数あります。
ただその搭載目的は対宇宙戦闘機だったのかというと、仰る通り、むしろそれは小型船舶であったりミサイルであったのだろうと考えられます。
戦闘艦に搭載されたミサイルは重装甲の戦闘艦にも充分なダメージを与えることができましたので、これらを迎撃する役割を担っていたことは想像に難くありません。
大戦前の、ミノフスキー粒子が散布されない戦場においてはミサイルのような誘導兵器は全く問題なく使用可能でしたので、現代の大多数の戦闘艦がそうであるように、小型で高速の標的にはそちらを利用した方が効率的でもあります。
以上の理由から対空砲を装備した艦の存在が航空戦力の存在に直結するものではありませんので、むしろそれを開戦当時の最新鋭艦であるムサイが装備していない事実の方が極めて重要なのではないかと思っています。

新庄聡美:

ちょっとコメントを加筆修正しました。
名前登録忘れて名前も匿名になってました\(^o^)/


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2011年10月09日 03:14に投稿されたエントリーのページです。

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