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機動戦士ガンダム00 #1ソレスタル・ビーイング

さていよいよ始まりました、機動戦士ガンダム00。私もこれからの展開を見守りつつ、1ファンとしてこちらでいろいろ書いていこうと思います。
大体は各話の感想や分析、今後の展開予想と、キャラやメカについての話になるでしょう。なので特に、タイトルが各話サブタイトルになっている記事はまだ観ていない方にはネタバレにしかならないのでご注意です。もし読んでネタバレしてしまっても当方は責任は持ちません。と言っても、大抵の場合は、ここに書いた事を踏まえてもう一度本編を見直して頂けたりすると更に楽しめるような内容になるのを目指すつもりですのでよろしく〜。

それでは今回は、第一話「ソレスタル・ビーイング」について。
細かく書いていこうと思ったら物凄い分量になったので、ストーリー部分に絞って、今回の解説と今後の展開的に重要になりそうな部分だけ抜粋してお送りします。
第一話は各キャラとガンダムのお披露目です。同時に、この世界の大まかな情勢とテクノロジー、戦闘方法についてもある程度わかるようになっています。

アバンタイトルは西暦2301年、クルジス共和国。刹那の幼少時が描かれています。ここで重要なのは、子供でさえ銃を手に戦わなければならない状況、そして刹那のセリフ「この世界に神なんていない」です。容赦なく無残に命が奪われる現実。刹那はこの世界には救いは無いと考えました。そして死を覚悟したまさにその時、天空からの謎の光線によって敵は滅ぼされ命を救われます。そして舞い降りる光をまとった巨人。我々にはGNエンジンを搭載したガンダムだとわかりますが、当時の刹那にはまさに神か天使と思えたことでしょう。これが刹那をソレスタル・ビーイングに参加させ、ガンダムマイスターへの道を歩ませるきっかけとなったのは間違いないでしょうから、これは後々刹那の言動に重要な意味を持つ筈ですので要チェックです。(余談ですが、CM-SPOT4を観た際には、このガンダムのシーンはラストカットのロングしかなかったので、武装以外はRX-78とほとんど同じものに見えました。最初のガンダム、この機体のパイロットとして古谷徹さんが呼ばれたのではないかと期待してたりします(笑))

第一話の本編は、ソレスタル・ビーイングの最初の作戦を軸に、ソレスタル・ビーイングの宣戦布告を描きます。
今作戦の最終目的は、ソレスタル・ビーイングのメッセージを全ての人類に対し伝え、強烈にアピールすること。その為には、自分達の言葉に真剣に耳を傾けさせる必要があります。そこで目を付けたのが人革連軌道エレベーターの送電開始10周年記念式典でした。この式典は、エネルギーのほとんど全てを軌道エレベーターに依存している人類にとってはとても大切な出来事でしょう。各国のマスコミも注目している盛大なものです。そのマスコミの眼前で、武力の行使に対してガンダムにて鉄槌を下してみせれば目的を達成できます。
しかし、その為にはまず記念式典に対しMSを使用した大掛かりな攻撃を行わせる必要があります。そこで目を付けたのが、軍備拡張路線を行くAEUでした。現在はそれぞれの陣営の主要国家間で直接的な戦争は行われていませんが、AEUは式典当日に新型機の発表会をぶつけてくるほど豪気です。人革連との関係は推して知るべしといったところでしょう。このAEUを動かす為の作戦が立案されました。
作戦は3つのフェイズで構成されています。

第1フェイズ
AEUの最新鋭機イナクトの発表会に乱入、ガンダムによりこれを撃破する。
人革連の式典にぶつけてくる程です、イナクトの開発にAEUの威信がかかっていない筈がありません。この際、会場に集まっている各国軍事関係者の前で圧倒的な性能差を見せ付ければ、AEUの面子を丸潰れにすることができます。わざと完全撃破せずに戦闘不能にできれば、この効果は更に大きくなることでしょう。そこでこの作戦には白兵戦型のガンダムエクシアが選ばれました。

第2フェイズ
フェイズ1から継続される第二段階です。軌道エレベーター周辺のAEUの戦力及び、可能であれば、条約で禁止されている軌道エレベーターの柱(ピラー)部分へ配備されていると予想される兵力を投入させ、これを撃破する。
その為エクシアはイナクトを撃破後、高度を上げてピラーへ接近します。GNエンジンを稼動させて飛行している限りレーダーには捉えられないので、その姿を常に晒して存在を認識させる必要もあったのでしょうし、AEUの支配地域で悠々と飛行して見せれば、AEUの怒りを買うのも容易です。敵対機が最重要施設であるピラーへ接近しているとなると尚更です。事実、予報(敢えてこう呼ぶ)通りAEUはスクランブルをかけてエクシアを追尾、ピラーの兵力も投入してエクシアの撃墜を企てました。しかし空戦となると射撃戦がメインになります。更にピラーの兵力も投入された場合、白兵型であるエクシアには少々荷が重いのは自明の理。そこでバックアップとして超長距離狙撃型であるガンダムデュナメスがバックアップに配備されました。

第3フェイズ
フェイズ1、2の結果として、面子を丸潰れにされたAEUは報復行動に出ます。対象は勿論人革連。元々関係が良くない上、あてつけに行ったイナクトの発表会を潰されたのですから、そう考えるのは自然の流れでしょう。しかしその確証もありません。そこで、自分達がやられたのと同じ様に、記念式典をぶち壊して人革連の面子を潰す選択をします。しかしこの程度で宣戦布告するほど愚かでもないので、正式な軍事行動は当然行いません。自らなり、兵器を輸出することによって影響力を持っている第三国に働きかけてテロを装うか、(これが最も可能性が高いのですが)極秘支援しているテロ組織を利用するなりして、人革連の軌道エレベーターへの攻撃を行うこととなります。
フェイズ3の目的―すなわち今作戦の最終目標は、このテロ行為をマスコミの眼前で阻止すること。それが目的ですので、攻撃が行われる前に妨害なぞしません。宇宙空間でしかもギリギリのタイミングで、その姿を晒した上で阻止する必要があるので、この作戦には高速戦闘型のガンダムキュリオスが選ばれました。バックアップとして、攻撃力と防御力に優れるガンダムヴァーチェを軌道エレベーター近くにあらかじめ配置しておくことによって、万が一の保険にもしています。結果的にはトドメはヴァーチェによって行われ、マスコミの眼前で(少々やり過ぎなほど)派手にテロ機を撃破することになりましたが。

これが今回のソレスタル・ビーイングの作戦行動計画です。作戦立案は戦術予報士のスメラギさん。そして彼女の予報通りに事は推移し、ソレスタル・ビーイングは本来の目的を達成します。
しかし、その行為自体は到底褒められたものではありません。台詞や表情で推して知るべしですが、スメラギさんは自分の立案した作戦がそういうものだと認識した上で、今回は逃避として飲んだくれていましたね。
作戦として疑問に思われる方もいらっしゃると思うので一応書いておきますが、イナクトの発表会襲撃についてメディアで大々的に報道されることはありません。元々このような発表会が一般のニュースで大きく取り上げられることはありませんし、単なる恥さらしですのでAEUが自ら報道することもありません。特にフェイズ2の件はAEUは認めようとさえしないでしょう。しかし、発表会に来ていた各国の軍関係者はエクシアの能力を目の当たりにしましたし、AEUが過剰に軍備を整えているのも認識しました。この一件は無視できないものとして、世界は動き始めることでしょう。
ソレスタル・ビーイングのメンバー…少なくともガンダムマイスターとプトレマイオスのスタッフは、自分達が行っている行為が悪行であり、人類全てを試す、人類に対しての挑戦であると認識しています。メンバーはそれだけの覚悟を持って事に当たっています。三大勢力の軍関係者…というか、戦争が身近な人物はその存在自体が矛盾した組織と捉えましたが、どうやらメンバーはその行為が矛盾しているとは考えていません。明確な意思を持って、一見矛盾した行為を行っているのです。その真意がどこにあるのか、それは今後の展開として語られていくことでしょう。
また、平和ボケしていると思われる東京のキャラ達―おそらく我々視聴者に最も近いであろう常識を持つ彼ら―にはどう映ったのかまでは表現されませんでしたが、その辺りもどう描かれていくのかもまた楽しみなところです。


―ところで今回注目はイナクトのパイロット、パトリック・コーラサワーでしたね。いきなり美味しいところを全部持って行ってしまいました(笑)。

コメント (2)

るふぁーる:

ガンダムかぁ、見なくなって随分になるなぁ。
単に忙しくて見る暇が取れない無いのと
他の方向に興味が行ってしまって疎遠になっている
だけなんですけどね。
せめてここで読ませていただこうかと思います。

足の方は大丈夫ですか?
体調に気をつけて頑張ってください。
でわでわ。

コメントありがとうございます。
忙しくて観れないのは仕方が無いですよね(^^;
観てないとイマイチよくわからない内容ばかりになるかもしれませんが、今後もどうぞよろしくお願いします。

足の方は、ちょっと長引きましたが何とか治りました。
今は肩の神経痛と風邪ひいてますが(^^;
健康って大切ですね〜。

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2007年10月11日 03:18に投稿されたエントリーのページです。

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