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ザクは何の為に開発されたのか。

先週末から少々立て込んでいたのと次に何を書くべきかちょっと悩んでて更新が滞ってしまいました、すみません。
気合を入れ直して続き行きますよー。

という訳で今回はようやく第1回に立ち返って、モビルスーツ(ザク)とは何なのか、です。
前回まででモビルスーツの脚についていろいろ書いてきました。
間が開いてしまったこともありますし、おさらいをしておきます。
重要な点は以下の2つです。

・宇宙空間で使用する機動兵器に脚は要らない。
・モビルスーツの脚は歩行の為に装備されている。

これだけで答えを書いているようなものですが、つまりモビルスーツは陸戦兵器なのです。
1stでは少なくともアムロやガルマもガンダム(=モビルスーツ)のことを陸戦兵器と呼んでいます。
ガルマのセリフではあくまで「しょせん陸戦兵器」であって、「しょせん宇宙戦用」とは言わないのです。
モビルスーツという兵器を正しく理解している筈の立場の人間が、です。

脚が付いているという事実からモビルスーツは陸戦兵器と言えるのですが、主力兵器であるモビルスーツが陸戦兵器ということは、ジオン公国軍は陸戦を想定して装備を整えていたということです。

つまりジオン公国軍は、当初から地球侵攻作戦を準備していたということになります。

この話もまた詳しく話始めると長くなってしまうので、今日はこの辺りまでにしておきます。
この結論を出す前にミノフスキー粒子散布環境における影響も話しておかなければならなかった気もしますが、そちらに行くとまた長くなるのでそれはまたその時が来たらということで。

今回はザクの前後を並べてみました。
後ろ姿がまとまったので、それに合わせて前面も修正してみました。
一部の線がまだ荒いままですが、バランスやシルエットはこんなものでしょうか?
それらがだいたいまとまってきたのと、本文の方もそろそろザクの構造に入れそうなので、そろそろディテールを入れていってみようかと思っています。
まずはメインスラスター辺りでしょうか?
ご意見等ありましたらお気軽にコメントして下さい。

コメント (6)

yue:

バランスの取りにくい 人型にこだわったのは何か
あるんでしょうかねぇ。

たとえば、バクゥとは言わないでも ギガンみたいな
タイプも 色々あってもいいような気もしますが。

YUKI!:

MSがザクだけなら陸戦兵器と言い切っちゃう事も出来ると思いますが、リックドムやゲルググに関しては開発経緯や時期も含めてそうとも言えないので、やはり宇宙兵器としてのMSにも足が必要な決定的な理由が欲しい所ですね。それとも「足がある」ではなく「人型である」事に理由を見出した方がいいのかな?

新庄聡美:

>yueさん
この企画について最初にちゃんと説明しなかったのが私のミスですが、この企画はあくまでガンダムを肯定する為にいろいろ考えて屁理屈を並べて誰もが納得できる解釈を導き出すのが目的です。(笑)
ですので、人型にこだわった理由は間違い無く「あった」とした上で、その理由を考えていってみませんか、ということになります。
仰る通り、歩行用の脚の代わりに車輪やクローラーを装備した機体があってもおかしくはありません。
というか実際にある訳ですが。(笑)
では何故殆どのモビルスーツは脚を持った人型をしているのか。
何故脚以外のモビルスーツが極めて限定的なのか、その理由を皆さんとも一緒に考えてみたいと思っています。

>YUKI!さん
ちなみに8/26のトピック「モビルスーツの脚」で最初に「ただ、モビルスーツ全てで考えてしまうと話が非常〜にややこしいものになるので、ここでいうモビルスーツとはザクのことだと思っておいて下さい。」と書いたように、今のところメインに話しているのはモビルスーツという兵器の基本でありその原初であるザクに限定してたりします。
でもせっかく話題を振って頂いたので勿体無いのでちょっとだけ話しておきます。

まずリックドムについてですが、この機体はあくまで陸戦用局地戦闘MSであるドムの宇宙用改修機です。「バーニアをパワーアップ」した機体であることは本編中で明確に語られています。

続いてゲルググですが、こちらはTV本編ではコロニー内戦闘はあったものの、舞台は既に地球から離れていたのでどういう機体なのかは推測するしかありません。仕方が無いので後付け設定やデザイン画から推測して話をさせていただくことにしますが、ゲルググは本当の意味でザクの後継機として開発された機体ということになると思いますし、これについては異論を唱える人は殆どいらっしゃらないと思います。ということはゲルググは全ての面においてザクより進化した強力な機体であり、ザクから順次機種転換される筈だった機体ということになります。当然地球上に展開されている部隊にも補充される予定だった筈です。また、連邦にも既にモビルスーツが配備されていることや、モビルスーツの運用技術や科学技術の進歩により、搭載されているそれぞれの機能がより先鋭化しているのではないでしょうか。
宇宙で運用する為にスラスターの大出力化や増設が行われていますが、同時に脚部構造や機能も改良が加えられ、歩行用システムとしてもより優れたものに進化していると考えるのが自然だと私は考えています。

通りすがり:

宇宙で戦うにしても脚は必要。
宇宙戦闘機では戦艦に対して接近離脱を繰り返しながら攻撃するしかないので常に迎撃射撃に晒され続ける。
だが人型のMSなら脚で敵艦に取り付けるので、突入時の迎撃さえ躱せれば後は安全かつ一方的に攻撃し続ける事が可能になる。
「脚なんて飾り」とはっきり言えるのは、敵艦に取り付く事を前提としない対MS・MA戦専用の機体、あるいは一撃で敵艦を破壊できるような機体のみだろう。

MSは戦闘機や戦車の機能も併せ持つが、結局のところ敵拠点を陥落せしめる「歩兵(宇宙地上問わず)」として開発されたと考えるのが自然だ。
ミノフスキー粒子で遠距離精密攻撃が弱体化できるので、大昔の海戦のような戦闘方式(大砲で沈めるのは稀で兵が直接敵船に乗り込むアレ)まで戻してやったって感じ。

>通りすがりさん
せっかくコメントいただけていたのにずっと放置したままで申し訳ありません。
しかも結構重要な内容でした。

宇宙で戦うにしても脚は必要とのこと、そしてその理由についてのお考えを述べて下さってありがとうございます。
さて、ご提示頂いた内容についての私の考えを述べさせていただきます。
まず宇宙戦闘機の戦術ですが、これは俗に言うヒットアンドアウェイ戦闘ですね。しかしこの戦術、むしろ迎撃射撃に晒される時間を可能な限り短くする戦術なのです。
発見される前に一気に敵に接近し、攻撃を加え、可能な限り素早く敵の迎撃圏内から離脱するのがそのコンセプトです。
特に宇宙空間での戦闘であればその相対速度は絶大です。この速度は凄まじく強力な武器になる。しかし攻撃対象に取り付く為には減速し相対速度をゼロにしなければなりません。これは機動兵器の最大の武器である機動力を殺し、攻撃対象の近くに留まるとはすなわち敵の迎撃射撃に晒され続けるということで、これはとても安全な攻撃手段とはいえません。敵艦に取り付くこともなかなか困難ですし、止まった的に攻撃を当てることは容易です。

実際劇中でも艦隊戦の最中に敵艦に取り付く描写は皆無と言っていい状態です。
大気圏突入直前の防御が疎かなホワイトベースに対して、あのシャアでさえやっていない。
それにそれほどまでにMSによる対艦白兵戦が有効なのであれば、それに特化した機体が開発されていないのはおかしいのです。実際に対艦兵器として開発されたのはMAでした。

「MSは歩兵として開発された」というご意見については異論を挟むものではありません。
ただ、宇宙戦艦を白兵戦で制圧する必要はありません。その必要があるとすれば地球上か、もしくはスペースコロニー内、すなわち有重力下なのではないでしょうか。

ぶらいとのあ:

んんーそうだよね、オッゴとかジオングを見てもそうだし。納得。

とすれば、SIDE3の守備・・・と言うよりは、地球制覇の為に開発された・・・と考えても良いかもしれない。
後からドムや、リックドム、バウンド・ドックといった脚があったり、無かったりしたモビルスーツが出てきたのは大人の理由としても、ザクは別。
いやいや、そもそも人型が必要だったのか?と言った「大人の理由」は置いといて。

大体、コアシステムなんかどうすんだ?とか、ガンダムの色が3原色で目立ってどうすんだ?とか、ミノフスキー粒子の速度は?と考えるのは、怪獣のファスナーを見つける行為だ。やめよう。

なんのために開発されたんだ?

と考えるのは重要だ。この考えなしに「ザク」は成り立たない。ザクの存在意義が無くなる。
そもそも地球連邦政府がコアシステムで、分離合体できる思想を持ったのに、ジオンは考えて居なかったのか?ジオンが地球を征服、侵攻してなんのメリットが・・・・

最近考えるのだが、ISS(国際宇宙ステーション)の中の排便はどうしてんだ?船外に放出してんのか?水は排尿をろ過してんのか?

やめよう。不毛だ。

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2011年09月07日 01:06に投稿されたエントリーのページです。

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