ほえほえがーでん

ザクの後の機体が人型の兵器が多いのは、基本的な操縦方法は
統一しておいた方が、パイロットに余計な混乱を招かさなくて
良いという考えもあったのでは。

戦地で別の機体に乗り換える必要が出来た時にも違和感は
少なくて済んだのではないかと。

後、人型の利点がなにかあるかと考えると、クローラーでは
乗り越えられないような起伏があった場合に、手足を使って
よじ登るようなケースもあったのではないかと。
スラスターを吹かすよりは、燃料の消費を抑えられるとか、
その時に発生する音で敵に発見されるのを避けたいとかそう
いった利点もあったのではないかと。

後は地面の接地面積も小さい為、クローラーでは通れないような
狭い所でも進入出来たのでは無いかと考えます。

戦闘では、体移動によりロケット砲を避けるという描写もある
ので、人型である利点もそれなりにあったのではないかと
思います。

モビルトレースシステムだったらこの問題はたちまち解決しちゃうんですけどねぇw。
MSは戦車か飛行機か？というような議論は昔からありますが、監督とかはあくまで宇宙歩兵として考えていた様なので人の形をしていないと歩兵の仕事が出来ないという様な発想だったのかもしれませんね。Zでは他のアニメの影響もあってロボットと捉えられている為か、機能の全てを本体に積もうとするんですが、MSXではMSの乗り物などが新たにデザインされていて、あくまで”人”として捉えているのが今をもって逆に新鮮な発想だと思いました。

＞yueさん
基本的な操縦方法が同じ、っていうのは同意です。ただ、後の機体で追加された機能についてはその限りではないでしょうね。
モビルスーツが手を持っている理由が実はこの辺りにあって、武装やオプション装備の追加やアップデートがあった際に、手を介することによってその装備への柔軟な対応や操作方法の変化を極力減らす効果があったのではないかと考えています。

脚の利点についてはまずはやはりそういう移動についてになるのでしょうね。急角度の斜面の登攀や、条件にもよるのでしょうが起伏の極端に激しい地形では威力を発揮するかもしれません。

体移動による回避行動ですが、つまりこれは機体の姿勢によって体高を自由に変化できるということで、これによって既存の戦車にはできない立体的な戦闘を行えたのだろうと考えています。

＞yuki!さん
モビルスーツの根源はやはり宇宙の戦士のパワードスーツなので、その考えは間違ってはいないと思います。
ただ、では歩兵の仕事って何？というところに踏み込んで考えると、モビルスーツはサイズ的にやはり大き過ぎる訳で、モビルスーツならではの役割があったのではないかと思えます。
少なくとも歩兵に取って代わるような兵器ではありませんものね。
Ｚ時代のモビルスーツですが、私はあれはあくまでモビルスーツの進化の結果として考えています。
ザク…特に旧型ザクの頃のモビルスーツの発想的には仰る通りで、武装等の本体機能に関わるもの以外は極力オプション装備として、機体本体には積まないようにしてあるのですが、それをやめて固定武装を搭載したのが連邦軍のＶ作戦モビルスーツで、それ以降はジオンの局地戦闘モビルスーツも同じ傾向になっています。この傾向はネオジオン紛争が終わるまで続く訳ですが、その途中には本来のモビルスーツの姿に回帰しようという考えも起こっていて、その発想を推し進めたその結果として作られたのがガンダムMk-2であり、ムーバブルフレームな訳です。
ＺガンダムとMS-Xはパラレルワールドな関係ですが、どちらもそれほど発想的には違わないのかもしれませんね。

若干話は変わりますが、思い付いたのでメモ代わりに。
現社会において二足歩行ロボは現実の物として存在する訳ですが、作品が作られた当時はまだ未開発な技術だったので最初の作品内にはMSの他に二足歩行機械は登場しません。００８０には登場しますが、MS技術のフィードバックを意識させるネーミングです。
さて、現在のMS開発史に於いては、どの本を読んでも二足歩行の開発から始まるのですが（しかもザクの大きさでw）、これは宇宙世紀が現在から続く未来と考えると大きな矛盾となってしまいそうな案件なのですが、新庄さんはどのようにお考えでしょう。基礎技術はあった上で大きく作る技術の開発だったのか、基礎技術の存在しないパラレルな未来の話なのか、それとも何かの要因でこれ以上二足歩行の開発が進まない未来なのか。
難しい問題だと思うので、良いアイデアが出ましたらお返事を聞かせてください。

＞yuki!さん
この件は非常に難しい問題ですね。
私は宇宙世紀は「今現在の我々の世界」とはパラレルな世界だとは思っています。

ガンダムという作品はあくまで1stの制作された時代から見た近未来SF的世界観で構築されています。
その為いろいろ現在の文明や歴史と矛盾してしまっていて、だからこそ今もう一度再構築するべきではないか？というところから今回の企画を始めている訳ではあるのですが、現在の世界の近未来として扱うには問題のある部分も沢山あります。
二足歩行ロボットについても然りで、1st当時の感覚的には二足歩行ロボットはフィクションの中にしか登場しない、ほとんどナンセンスと言えるものでした。（巨大ロボットについては今でもそうですがｗ）

公式に示されていた訳ではありませんが、当時の状況を鑑みるに1ｓｔの世界観では宇宙世紀元年は1969年から始まっていて、1969年から分岐したパラレルワールドと解釈するのが妥当ではあります。
その世界ではMS以前のロボット技術は存在しなかったと考えるべきです。
その後の宇宙開発は現実世界では停滞してしまいましたが、あの世界ではその後順調に推移し、人類は宇宙に進出することができました。
その世界では人類の文明の進化は宇宙へ向けられていて、宇宙関係の技術の進歩は劇的でしたが、現実のような方向への技術の進歩はそれほど進まなかったという解釈です。

では1969年からの分岐ではなく、現在（2010年）からの延長上にある近未来として捉えてみるのはどうかという発想で作られた作品がガンダム00だったりする訳です。

さて、では我々は宇宙世紀をどう扱うべきなのでしょうか？
1969年から分岐したパラレルワールドの近未来として扱うのか、それとも現在からの延長線上にある近未来と扱うべきなのか。
私の気分的には前者ではあるのですが（笑）