« マビケットでした | メイン | またまたガンダムの話 »

またガンダムの話

しばらく更新止まってましたけど、そろそろまたガンダムの話の続きでもしてみようと思います。
しかし時間の余裕がなくなってきたので今回絵は無しです。
実は冬コミでザク本出すつもりなのでそのネタのテキスト化の意味も兼ねていたので、そろそろ再開して一気に進めないと間に合わないという懸念が。
しかしこのシリーズ、何か特別なタイトル決めておけばよかったですね…。
普通の記事と混じって訳のわからないブログになってる気がします(^^;
何か良いアイディアはありませんかね?

-----------------------------
さて、宇宙戦闘機は存在したのかどうか?って話をしてた訳ですが。
親記事では宇宙戦闘機全否定!とか言いながらコメントでは存在した余地もあるんじゃない?とか日和ったコメント書いちゃいましたが。
あの後身近な友人と話したり自分でもう一度考えてみて、やっぱり存在余地自体無いわー、という結論に到達してしまいました。

その理由をお話する前に、まず最初にしておかなければならなかった大切な事を今更話しておきます。
普通に「宇宙戦闘機」なんて呼んでますが、厳密に言えば宇宙で運用する艦船や航空機に区別はなく、本来は全て宇宙機というカテゴリーになります。
ただその宇宙機を大きく二分する決定的な要素があります。
それが航続距離。
その宇宙機がサイドや月などの拠点間を航行できるだけの航続距離を持っているか否か。
大きさはその能力を支える副次的な要素に過ぎません。
「宇宙戦闘機」と呼んでいるのは後者に属するもので、こちらは拠点間を移動する際には航続距離の長い宇宙機に運搬される必要のある、戦闘用として武装を施された小型の宇宙機ということになります。
便宜上、宇宙戦闘機とは、モビルスーツ及びモビルアーマーを除く、手足を持たない航空機の姿をしたものと定義します。

さて、話を戻します。
存在余地自体を否定する理由は幾つかあるのですが、まず明確なのが、ジオン側が開戦時に艦載機としてザクしか使用していないこと。
宇宙戦闘機というカテゴリーが存在したとするとこれはかなりおかしな話で、戦闘艦船の数で圧倒的に不利であったジオンがいわゆる航空戦力としてモビルスーツを運用したのであれば、数を揃えるために宇宙戦闘機を同時に配備しない訳がないのです。
現に地球上ではモビルスーツの絶対数不足を補うためにマゼラアタックを大量配備しています。
また地球上ではドップという超高性能な戦闘機を運用しているわけで、ドップが作れるなら同クラスの宇宙戦闘機を作れない訳がないのです。しかしそんなものは存在しない。
これは連邦側も同じで、宇宙戦闘機が存在するのならばわざわざボールを開発量産するまでもなく、その戦闘機を量産すれば済むのです。
結局映像に登場しなかった連邦軍のトリアーエズは、その存在自体が否定された為に登場することが無かったと考えた方が全ての辻褄が合うのです。


これに関連して絶対に疑問として上がるであろう話の一つをここでしておきます。
以前のエントリーのコメントでちょっと触れたのですが、ジオンにはガトルって戦闘機があるじゃないか!という疑問。
センチュリーから始まる今の公式設定という主流としてはガトルは旧式の宇宙戦闘機ということになっています。
これについて疑っている人はおそらくいないのではないかと思うのですが。
これは捨てた方がいい設定です。
作品内でガトルが登場したのはソロモン攻略戦になります。
開戦時の主力艦だったムサイには搭載されていません。
以前のコメントで、兵器のカテゴリー的に連邦ジオンそれぞれに相当する兵器がある筈だという趣旨の御意見をいただきました。
ガトルの配備目的は、主力兵器であるモビルスーツの絶対数不足を補う為のもので、モビルスーツの火力支援をその役割としています。
これは地球上においてのマゼラアタックに相当する兵器ということになります。
さて、上記の配備目的で連邦軍に配備されている兵器は存在するのでしょうか?
もうお気付きだと思います。
連邦軍側のガトルに相当する兵器はボールなのです。
つまりガトルとボールは戦局の変化に伴って生まれた、極めて近い運用思想から生まれた兵器なのです。
これが連邦軍側に宇宙戦闘機が無い理由でもあります。
…オッゴ?ナニソレ??w
-
ガトルについてはもう1点重要と思われる点があります。
これは、皆さんはどう判断されるのか非常に興味があるので事実だけを述べます。
戦後デラーズフリートが開発したモビルスーツ「ドラッツェ」ですが、この機体はザクをベースに宇宙戦用に特化した改良機です。
この機体、メインスラスターがガトルのものに載せ替えられている訳です。
この事実、あなたはどう判断されるでしょうか?

コメント (2)

yuki:

ない!と断言しちゃうのは僕的には反対なのですがw。
水掛け論に終始してしまいそうなので取り合えず”ない”と言う事で話をしますが、

1、開発していたが断念したのか、宇宙世紀が始まった時からその思想がないのか。前者だった場合それはいつか。

2、ジッコ、パブリクは対艦及び対要塞兵器と見受けるが
運用法は雷撃機や魚雷艇(船とは言っても足が短いので先程の線引きだと宇宙戦闘機と同じ)と同じと考えられる。過去の戦史から見ても、開戦時にも活躍の機会はありそうな物だが、これらの扱いをどういう風に考えているのか?

3、1で後者だった場合、コアファイターを宇宙で運用する技術はどこから来たものか?

ここら辺を新庄さん的にはどう扱うのかを教えて頂ければと思います。


新庄聡美:

>yuki!さん
「ない!」と断言しないと逆に先に進めない気がしたのでバッサリ断言してしまいましたw
多分そのうち皆さんにも納得してもらえるとは思ってるので、今は「ない」ということにして頂けると幸いです。
本にまとめる時に記事の順番はちょっと考えた方が良さそうです(^^;

ちょうど次回エントリーとして話そうと思っていた内容でしたので、同時にエントリーも投稿しておきます。
お題についての私の回答は以下のような感じでしょうか。

1.「開発はしていたが断念した」だと考えています。断念した理由は次のエントリーに書きました。断念した時期はかなり早いと思っています。サラミス、マゼランを中核とする大型艦艇による宇宙艦隊が確立した頃には既に断念していたのではないでしょうか。

2.突撃艇はやはり開戦時には存在していない兵種だと考えています。何気に結構大型の艦艇ですし、艦載機として運用はされていないのではないでしょうか。ブースターの使用や補給艦からの補給を受けるのが前提ではあるかもしれませんが…。
それはそれとして宇宙戦闘機として考えた場合、開戦時の活躍の機会ですが、ミノフスキー粒子の影響下で電子装備が使用不可能な戦場であれば活躍の機会もあるでしょうが、電子装備がフル稼働できる戦場においてこのサイズの艦艇は大型戦闘艦の格好の餌食といえます。運動性もそれ程無く、重装甲もなく、的がでかいの三拍子揃ってますからね。そして開戦前はそのような戦場でした。結果として開戦時には前者のような戦場にはなりましたが、戦前の特に連邦軍にそのような戦場を想定した準備など出来る筈もなく、故にパブリクのような艦艇を開発する必要性を感じることさえ全く無かった筈なのです。だからこそ連邦軍は初戦で惨敗した訳で。

3.前者だったので答える必要がない質問ではあるのですが、コアファイターの運用技術ということならそれも結構画期的ではあったと思います。どう考えてもホワイトベースで運用すること前提で作られてますものね(^^;

とまぁ、私はこんな感じで考えてますよ。

コメントを投稿

About

2011年11月15日 11:57に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「マビケットでした」です。

次の投稿は「またまたガンダムの話」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34